よしなしごと。

 母に誘われて宝塚歌劇宙組公演観劇。最近トップお披露目公演=さよなら公演って多いなぁ。トップになれたらもういいよ的な感が拭えないけど。

 お茶をしながら年明けなのでいろんなことを確認される<ここらへんやっぱり実家で父のいる前では互いに話しにくいので。
 何度目かわからないけれど、やはり一人で生きて行くのかもしれませんといいました。
(いや。某所の話が消えたわけではないんだけど)
 実は迷ってるどころではなくて。実感が伴わないので無理なんじゃない?って口をついて出てしまった。いざ追い込まれてみたらそうなるのかもしれないと思っていましたが。婚約指輪をいただいても実感もなにもありゃしないどころか、これでいいのかなと迷いが倍増するだけでした。嫁に行って<となるのは私が娘である限り婿養子を取らないと逃れる手はないわけで>仕事も家庭もすべて自分が納得するようになどとはできないわけで。家庭か仕事かを選べと言われたらいまだに即答で仕事を選べるひとなのでどうしようもないのだと思います。
 もっと仕事ができなくて家庭に逃げる<っていったら専業の方に大変失礼だけども>ような状況にあればよかったね、と。
 人並みの評価をいただけている時点でなにかのきっかけでこれまでのキャリアを捨てろといわれたら泣いてしまうと思う。仕事ができるできないは正直性別関係なしの話だと思うし。きっと女性という時点で結婚だったり妊娠だったり親のことだったりでそうなる可能性はかなり多い。捨てるために苦労して積み重ねてきたわけではないのに。

 母はかなしそうな表情をするけれど、出てしまった言葉はもう戻せないのでしょうがない。
 早く結婚してコドモを生んで孫の顔を見せてといわれても。もうそういう話を素直に聞ける年代でもなく。いろんなことに諦めばかり覚えさせられているので達観するほうが早かったみたいです。かといって働いていれば将来に希望が持てるとかそういうわけでもないんだけど。これは年代と時流のはなしだから別か。


 いままで。というかいま現在も両親のおかげでかなり楽をさせてもらっているし、生活水準もそれなりちっくなわけで、それになにも返せないのは心苦しいことではあるけれど。何をも捨て切れないのであたしはだめなんだと思います。